デヴィッドが、偶然の重なりから伝説的なボイス・コーチであるセス・リッグス(Seth Riggs)と知り合い、彼の教え子であったソルトレークシティに本拠地を置くボイス・コーチのディーン・ケーリン(Dean Kaelin)を紹介されたのは、彼が11歳の時でした。
この時、セス・リッグスは、ディーン・ケーリンに対して「この子は11歳にして力強い声を持っている。でも、デヴィッドが際立っている最大の理由は、曲をスタイル化して解釈する天性の自然な感覚を持っていることだ。」と伝えたそうです。
ディーン・ケーリンは、デヴィッドが声帯麻痺のために歌手としてのキャリアからまさに脱線しかけた頃に、彼の声帯を強くする手助けをし、また声変わりの時期もふくめずっと彼をサポートしていることになります。
でもボイス・コーチって具体的に何をする人なんでしょうね?音楽をやっている人なら当然よくご存知なんでしょうが、ど素人の私にはいまひとつよくわかりません。ディーン・ケーリンさんは、しばしばメディアに登場し、デヴィッドの裏話を披露してくれていますが、では彼は何をしているんだろう?と思っていたら、ディザレット・ニュース・モーニング・ニュースに彼とデヴィッドの関係が少しわかる記事があったので、簡単に紹介します。
■Deseret Morning News (2008年4月9日)
売り出し中のヴォーカル・スターは、ユタのコーチが頼り
ボイス・コーチで、野球のポニーリーグ(*)のコーチをパート・タイムで務めるディーン・ケーリンは、電話を受けたとき、野球の練習の最中だった。マレー出身で人気の高い「アメリカン・アイドル」コンテスタント、デヴィッド・アーチュレッタからの電話だ。彼はリハーサル中で、ボイス・コーチの助けが必要だったのだ。
近くの駐車場に止めた車の中で、ラップトップPCのキーボードを叩きながら、ケーリンは電話で、アーチュレッタに声帯をウォームアップするための一連のボイス・エクササイズを行った。それから、ふたりで次週の番組で歌う曲を何にするか、そしてそれをどのキーで歌うかについて話始めた。 次の朝、アルタ・スキー・リゾートに向かって家族でドライブしている時も、ケーリンは後部座席に座って携帯式のキーボードを叩きながら、アーチュレッタと電話で話しながら別のウォーミングアッププログラムを指導していた。
これが、マウント・オリンパスのポニーリーグでドジャーズのコーチを務め、一方で「アメリカン・アイドル」で最も人気のあるスターのボイスコーチでもある最近のケーリンの仕事である。
アーチュレッタはケーリンを頼りにしていて、いつでも電話をかけてくる。ついこの前もケーリンがTVで「アメリカン・アイドル」を見ている時に、アーチュレッタから電話を受けた。彼は、3000万人の前で歌うためにステージに出る数分前に、バックステージのトイレから電話してきたのだった。 それから数分間、リップドリルやスケール、それに漫画の声としか言い現せないようなミミッキングなどの様々なボイス・エクササイズを行った。それから、ケーリンはTVの前に座りなおして、彼の生徒のパフォーマンスを見た。
「これって、ちょっと非現実的な感じがするよね」とケーリンは言う。
ケーリンは、アーチュレッタがいつでも彼をつかまえられるようにと、今年に入ってから諦めて最初の携帯電話を購入した。ケーリンは、彼等のボイス・ドリルを助けるために、どこに行くにも小型キーボードを持参している。
彼は時には路肩に車を止めて、時には、食料品店の中でアーチュレッタのウォームアップを行う。 アーチュレッタは、車から、バスから、ホテルから、店から、トイレから、そしてスタジオからケーリンに電話してくる。「時間あります?」とアーチュレッタは切り出す。「(曲の)この1つのパートに問題があって」と。アーチュレタがスタジオに向かって歩きながらケーリンに電話し、路行く人たちが突然電話で歌いだした少年を奇異な目で見つめることもあった。
「彼はいろんな理由で電話してくる。彼の声をリラックスしたいい状態に保つため、アイデアが欲しい時、曲のアレンジメントについて話し合うため、何かの音がどうかをきたくて、などなど、ね」とケーリンは言う。
ケーリンがこの路を辿るのは、アーチュレッタが初めてではない。これまでに彼の生徒のうち3人がアメリカン・アイドルのファイナリストになっている。ジョン・プラエトはTOP25でカットされ、カルメン・ラスミューセンとアーチュレッタはTOP10に残った。電話でのコーチングは、実際には カルメン・ラスミューセンの時から始まった。「彼女は自由な時間があると電話してきて、電話レッスンとウォームアップを行ったんだ。」
ケーリンの生徒のうち20名以上が「アメリカン・アイドル」のオーディションを受けていて、そのほとんどが少なくともラウンド1か2までは残っている。「別にアメリカン・アイドルに力を入れているわけじゃない。生徒達はパフォーマンスを披露する場を探しているだけだ。」と彼は言う。
予想通りに、彼の生徒が「アイドル」で結果を残すと、ケーリンへの電話の数が増加した。彼は小さな家(スタジオをと化している)で85名の生徒に個人レッスンを行っている。負荷を軽減するために、彼は4名の先生を雇用した。今ではオーストリア、イギリス、ニュージーランドなどの世界中の生徒に教えている。
「みんな口コミなんですよ」とケーリンは言う。「宣伝したことは一度もないんだから」
(*)ポニーリーグは中学生によって構成される硬式野球リーグ
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ケーリンさん、あのね、デヴィッドの裏話をそこかしこで披露してまわることを、世間では「宣伝」って言うんですよ~。
そのケーリンさんが、自分のスタジオで録音したデヴィドが12歳の時のイマジンの歌声を、MTVの取材に応じて紹介している映像が、こちら↓
http://www.mtv.com/overdrive/?vid=213513
これ、はっきりいって全曲きかせてもらいたいです。ケーリンさん、よろしくっ!
その後13歳のデヴィッドが「Good Things Utah」に出演してイマジンの全曲をパフォーマンスした時の映像がこれ↓。ディーン・ケーリンさん、しっかり伴奏してますね~。
※ちなみに、この時のデヴィッドは、一番目の歌詞の”hell”を”evil”に、さらに、三番目の歌詞の”brotherhood”を”motherhood”に代えて歌っていますね~。何でだろう?
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